車山前に到りて必ず路あり

ただのひとりごとです

地に足を着ける

数年前、左足首を捻挫した。 よくある内返しの捻挫。小さな段差を足の裏で捉え切れずにコロンと転んだ。 以来、左足首はグラグラ。 片脚立ちすると重心が定まらずフラフラする。 しばらく前、接骨院でそんな相談をすると先生からバンテージを勧められた。 足…

中年として、その車を選ぶ理由

ふと、中年としてどんな車に乗るかについて、意識ががらりと変わった瞬間があって 輸入車に憧れて、実際に乗っていた時期もあった 真っ赤なアルファロメオのスポーツワゴン 盾形のグリルや美しいデザイン、内装も、重厚感のある走りや音も大好きだった 人生…

毎日、普通に帰ってきてくれたら

いつだってふと不安になる 夫はいつも通り、元気に帰ってくるだろうか 以前からふと不安に思うことはあったけど あの事故から、そう思うことが増えて ただ、普通に、電車で会社に行っている それだけなのに、本当に今夜もただいまって帰ってきてくれるのかっ…

安らかに眠って

苦しい 若くて、キラキラしてて、笑顔が眩しく、才能に溢れ、努力することができる人で、何もかもが順風満帆に思えた人が、自死を選ばなければならなかった絶望が 人の内面に抱える地獄など、誰にも想像ができなくて どんな人にも、その人その人の地獄があっ…

言葉は手渡すような気持ちで

意識して息を吸わないと、呼吸が苦しくなる というか、意識して吸っても苦しくなる 攻撃的な相手に対して どう返したらいいのか とりあえず、当たり障りのない返答のみ返す 相手はこれでもかというナイフのように尖った言葉を投げてくる プライドかしらね そ…

何もできない私が今日すべきこと

夫を送り出すのが辛い月曜の朝だった 代わってあげられない、私が彼の立場なら死にたかったろうと思う 無責任に励ます言葉も言いたくない 土曜の朝からすでにサザエさん症候群のような気持ちで過ごした週末だった 時折忘れたように平気な顔で話したり笑った…