車山前に到りて必ず路あり

ただのひとりごとです

中年として、その車を選ぶ理由

ふと、中年としてどんな車に乗るかについて、意識ががらりと変わった瞬間があって

 

輸入車に憧れて、実際に乗っていた時期もあった

真っ赤なアルファロメオのスポーツワゴン

盾形のグリルや美しいデザイン、内装も、重厚感のある走りや音も大好きだった

人生で一番きらきらしていた時期だったかもしれない

別れる時は恋人と別れるような喪失感で、自分にとってのひとつの時代が終わったんだなと思った

だから輸入車に乗る恍惚感や憧れは否定しないし、それこそよくよく理解できる

 

でも、今、中年に差し掛かり、選べる車の選択肢も増えた上で思うのは

品質の高い国産車に、こだわりを持って乗ることがとてつもなくカッコいいのではないかということ……

輸入車に憧れてイキって乗るのは若い頃で卒業して、1周回って敢えて好きな国産車を選ぶのってとても素敵に思えてきた

 

お金持ちの人は税金対策とかあるのかもしれないけど

 

輸入車、選べるけど、選ばない

中年としての車の選び方に、その人柄や生き方の哲学みたいなものを感じるような気がして

 

どういう理由で、どんな考え方で、どうしてその車を選ぶのか

その人の本質の一部分が実はとても浮かび上がってくる選択なのではないか

 

好きな人ができると(恋愛感情だけでなく)、その人がどんな風に育ってきたのか、生きてきたのかを知りたくなるけど、どんな車にどんな理由で乗っているのかも知りたくなってきたこの頃だな